【解説】クラウド用語SaaS、PaaS、IaaSとは? - DXファーストステップ

【解説】クラウド用語SaaS、PaaS、IaaSとは?

2021.09.09

DX

クラウドという言葉を聞いたことがあるとは思いますが、そもそもクラウドの意味をご存知ですか? クラウドとは正式には「クラウドコンピューティング」のことで、従来のようにパソコン上のアプリやデータではなく、インターネット経由でアプリケーションを使うことを指します。

クラウドには様々なサービスがありますが、仕組みを大きく分けると「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3つに分類可能です。

今回はこの3つのクラウドサービスについて解説致します。

SaaSとは?

SaaSとは、「Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)」の略。

クラウドで提供されるソフトウェアのことを指します。ユーザー側にソフトウェアをインストールするのではなく、ベンダー(プロバイダ)側でソフトウェアを稼働させ、ユーザーはネットワーク経由でソフトウェアの機能性を活用します。これまでパッケージ製品として売られていたものがインターネット経由で利用できるようになったものと考えて良いでしょう。

例えばGmailなどのメールサービスや、ブログサービス、Salesforceなどのサービスがこれに当たります。目的をすぐに達成できるという意味で便利ですが、自由度が低く、自前のプログラムを使いたい場合は、以下で説明するPaaSないしIaaSを利用する必要があります。

PaaSとは?

PaaSとは、「Platform as a Service(サービスとしてのプラットフォーム)」の略。

アプリケーションソフトが稼働するためのデータベースやプログラム実行環境などが提供されるサービスのことを指します。プログラムだけを用意すればよいというメリットがある一方、データベースの設定やプログラムの実行環境に制限があるので、開発の自由度は下がります。インフラから開発する手間を省きたいけれど、ある程度カスタマイズしたいというときに利用するのが良いでしょう。Google Apps EngineやMicrosoft AzureなどがPaaSです。

IaaSとは?

IaaSは「Infrastructure as a Service(サービスとしてのインフラ)」の略。

情報システムの稼働に必要な仮想サーバやハードディスク、ファイアウォールなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態を指します。SaaSやPaaSなどと違って自由度が高く、ハードウェアのスペックやOSを好きなように選べます。その分、OSやハードウェア、ネットワークの知識が必要になります。セキュリティ対策も考えなければなりません。

IaaSの例としては、Google Compute EngineやAmazon Elastic Compute Cloudなどが代表的です。

まとめ

今回はSaaS、PaaS、IaaSについて、解説致しました。

手軽に使うならSaaS、サーバやセキュリティ全般を見直したいならIaaS、どちらでもないときはPaaSといったように、目的に応じて使い分けることをおすすめします。