多くの製造業者におすすめしたい作業時間記録ツール3選 - DXファーストステップ

多くの製造業者におすすめしたい作業時間記録ツール3選

2021.04.16

データ管理

製造業者にとって、いかに効率よく仕事を進めるかということは、非常に重要な問題です。もし今の仕事の効率化を図りたいときには、作業時間を記録して、今現在どのくらい時間がかかっているのか調べてみることが欠かせません。

現在、作業時間を記録するツールはいくつもありますが、今回は製造業者におすすめできるツールを3つピックアップして紹介します。

作業時間を記録するためのポイント

作業時間の記録は、ただ何となく進めても意味がありません。

ツールを選ぶ際には、作業時間を記録するために欠かせない3つのポイントを押さえておく必要があります。3つのポイントを押さえておくことにより、自分の仕事にぴったりなツールを見つけ出せます。

1.分かりやすい

作業時間を記録するツールには、プロジェクトに関わる人と話せるチャット機能や、背景の色を変えられるカスタマイズ機能など、さまざまな機能が導入されています。

しかし、あまり機能が多すぎると、ITに疎い方やガジェットが苦手な方にとっては不便なものとなってしまいます。そのため、作業時間を記録するツールを選ぶ際には、老若男女誰でも分かりやすいようなツールを選びましょう。

例えば見やすいレイアウトに変更できたり、操作方法がシンプルだったりなどが分かりやすいツールの特徴です。

2.日本語版がある

ツールの中には、海外で製作されたものもあります。もし海外で作られたツールを使うのであれば、日本語に対応しているかどうかを確認しましょう。対応していないツールを使うと、英語が苦手な方にとって使いづらいツールとなります。

また、万が一トラブルが起きた際、日本語ではなく英語で問い合わせなくてはなりません。しかし、日本語対応であれば全て日本語で対応してもらえるため、スムーズな問題解決を望めます。

3.デバイス問わず利用できる

パソコンやタブレット、スマートフォンなど、現代にはさまざまなデバイスが存在しています。オフィスワークであればパソコンだけ対応しているツールを使っても問題ありません。

しかし、製造業の場合は、工場で作業時間を記録することが多くなるため、いちいち記録のためにPCがある場所へ向かうのは面倒です。製造業でツールを使うのであれば、持ち運びが簡単にできるスマートフォンやタブレットで操作できるツールがおすすめ。パソコンよりも手軽にチェックできます。

また、デバイスを使って作業時間を記録することにより、これまで記録用紙に使っていた紙の枚数や保管スペースなどの削減にもつながります。

4.結果が分かりやすい

仕事の効率化を図るためには、ただ記録するだけではなく、結果を見ることも重要です。どれだけ入力しやすいツールであっても、結果が分かりにくければ意味がありません。ツールを選ぶ際には、操作方法や搭載されている機能だけを見るのではなく、どのような形で結果が表示されるのかもチェックしておきましょう。

もちろん、操作方法同様に結果も分かりやすければ、誰でも短時間で結果を把握することができます。また、従来行われてきた作業時間の記録をExcelに転記する背景を考慮して、記録結果をExcelに出力する機能を備えたツールも登場。

Excelで出力することで、これまで会社で培われてきた結果報告の流れを壊すことなく、従来よりも早く終わらせることができます。

製造業にぴったりな3つのツール

作業時間の記録や管理を行うツールは数多くあり、どれが製造業にぴったりなのが迷ってしまう方もいます。

そこで今回は、製造業での利用に合わせた作業時間の記録ツールを3つ紹介します。

今回紹介するツールは全て有料であり、月額決められた価格を支払わなければなりません。無料で利用できるツールもありますが、大人数で共有して利用することができなかったり、一部の機能に制限がかかっていたりなど、十分にツールの性能を活かすのが困難です。個人で利用する分ならば無料のツールでも上手く使えますが、仕事で使う場合は有料のツールを導入することをおすすめします。

1.観之助

観之助は株式会社デンソーエスアイが開発したツールであり、作業時間観測システムとしてリリースしました。簡単な操作にしているため、誰でも気軽に使いやすく、その日の作業時間を確認できます。また、展示会でお試しとして実際に触れてみることもでき、イメージと食い違ってしまったというミスを減らせます。

タブレットで操作可能

観之助はタブレット操作が可能であり、工場で作業時間時間を記録したり、これまでの結果をチェックしたりできます。

また、メモやストップウォッチといった従来の記録方法で必要だった道具を使わないため、しっかりと作業に集中することも可能。マルチタスクだとどうしても仕事の質が落ちてしまう場合にぴったりです。

入力したデータを素早く取り込み

自動登録を導入しており、タップするだけで作業時間を記録。そのため、業務後に事務所でパソコンに打ち直す手間がなく、無駄な時間の短縮につながります。

また、Excelと連携しているため、観之助に取り込んだデータを自動的にExcelに出力して確認することも可能。観測結果をもとに、作業組み合わせ表や作業山積み表など、記録したデータを使った表に展開することもできます。

現場の声を活かしたレイアウト

観之助は、どんな人でも扱いやすいように、現場の声を活かしたレイアウトに整えています。

実際に現場で作業する人に試してもらいつつ製作したため、製造業で作業時間を記録するツールを探している方でも利用できます。

2.i-Reporter

株式会社シムトップスがリリースしたi-Reporterは、作業時間の記録だけではなく、作業報告や帳票の作成などを行えるツール。

2019年5月現在、1560社もの企業がi-Reporterを導入しており、保守点検支援アプリケーション分野の国内シェア率が43.8%もあります。

さまざまな機能を持つ専用アプリ

i-Reporterは、専用のアプリを用意しており、アプリを通じてi-Reporterが持つさまざまな機能を使うことができます。現場で作業時間を記録したり、記録したデータを送信するなどの機能もアプリをダウンロードしたデバイス1台で解決できます。

事務所に戻って転記作業する手間を省けます。また、送信したデータを印刷したり、Excelに表示させたりすることも可能です。

送信前にミスを自動チェック

紙で作業時間をまとめる従来の方法は、転記作業の最中に記入漏れが起きたり、文字が読みにくくて間違った数値を入力してしまったりなどのミスが発生します。

しかし、i-Reporterではデータを送信する前に、自動で入力したデータをチェック。もし記入漏れや誤った入力があった場合は、送る前にどこを間違えているのが報告します。そのため、送信する段階からミスを極力減らすことができます。

1ヶ月の無料トライアル

i-Reporterが気になる製造業者向けに、1ヶ月の無料トライアルを実施中。作業時間の記録や帳票作成などを、お試し感覚で利用でき、会社に合うツールかどうかを見極められます。

3.カカナイ

オーダーメイド型電子帳票システム「カカナイ」は、株式会社Mountain Gorillaがリリースしたツールです。作業時間の記録や作業日報の管理などを行うことができ、スマートフォンやタブレットで操作可能です。また、バーコードやQRコードの読み取りや各担当者へのIDやパスワードの発行、入力データをユーザーの要望に応じてオーダーメイドのシステムを構築します。自社でレイアウトを加工するという手間が必要ないのが嬉しい点です。

アフターサービス付きで低価格

カカナイは、月額20,000円~で導入できます。料金内には万が一のトラブルや相談に対応するアフタサービスだけではなく、クラウドサーバーの使用料、保守メンテナンスでかかる費用も含まれています。なおかつ、各企業に合わせたオーダーメイドのカスタマイズも料金内で全て行います。月額20,000円が少し高いと思うかもしれませんが、カカナイを導入することで紙の使用量を1,000枚ほど削減することができ、60万円もの人件費も減らすことも可能です。そのほか、メール送信機能やExcelやcsvへのデータ出力なども全て月額20,000円で行えます。同様のツールと料金比較してもカカナイの割安さは一際目立っています。

リアルタイムで確認できる

カカナイを使うことで、リアルタイムで作業時間をチェックできます。そのため、出張している最中でもどのくらい効率よく進んでいるのかを確認することも可能。毎回上司へ紙に書いて報告したり、作業時間を記録したものをExcelに転記したりするような無駄な時間を減らせます。

異常時にはアラートでお知らせ

設定した作業時間よりも長く休止している場合は、現場責任者へ異常を知らせるメールを送信することも可能です。この機能は責任者がいないときに、作業が効率よく進んでいないときに有効なものであり、知らない間に規定時間よりも休止してしまう自体を防げます。

まとめ

今回は、製造業者におすすめできる作業時間の記録ツール3選や、ツールを選ぶ上で押さえておきたいポイントを紹介しました。リリースしている会社は全て異なりますが、どのツールもそれぞれ機能を備えており、製造業でも使いやすいシステムとなっています。もし気になるツールを見つけた際は、気軽に書類請求をしてみたり、無料版で試してみてはいかがでしょうか。この記事を参考に、実際の製造業で気になる記録ツールを導入してもらえると幸いです。