製造業の業務効率化に最適な電子式の帳票ツールを徹底比較
2021.04.16
データ管理
電子式の帳票ツールは、製造業を効率化させたいときに欠かせないアイテムです。
しかし、国内外問わずさまざまなツールが登場しており、一体どれがいいのか迷ってしまう方もいます。
そこで今回は、製造業におすすめのツール3選を徹底比較。企業の仕事内容や従業員数に合わせて選んでみてください。
帳票ツールを使うメリット
帳票自体は昔から存在するものですが、電子式の帳票ツールを使うことで、4つのメリットを実感することができます。
1.さまざまなデバイスで操作可能
電子式の帳票ツールは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで操作できます。従来は紙で帳票を作成しなければならず、現場へ向かう際にペンや紙などを用意する必要がありました。
しかし、電子式の帳票ツールはデバイス1台で解決するため、荷物を減らせます。また、各デバイスで作成した帳票はクラウドサーバーを通じて現場にいなくても確認することが可能です。
上司や現場責任者が出張でいないときでも、帳票を確認して指示を出せます。
2.Excelに出力できる
帳票を作成するだけではなく、Excelに出力したり印刷したりすることも可能です。
これまでは紙で作成した帳票をExcelでまとめなければならず、仕事を効率良く進められない状況に陥っていました。
電子式の帳票ツールでは、従来使われてきたExcelを引き続き利用できるため、ITやツールを使いこなす自信がない方でも安心して使いこなすことができます。
3.紙の消費を減らせる
毎回帳票を作成してExcelで印刷するためには、年間で膨大な用紙代やインク代が必要です。
また、まとめ終えた帳票は万が一に備えて保管するため、事務所のスペースを狭くさせてしまうことも。電子式の帳票ツールの場合、全てツール上で完結します。
わざわざ紙を使うことも無くなり、これまでよりも経費を削減できます。また、作成した帳票はクラウドサーバーに保管できるため、保管場所を用意する必要もありません。
サーバー上にあるおかげで、必要なデータもすぐに見つけることができ、過去のデータが必要なときでもすぐに見つけられます。
4.セキュリティが強力になる
作成した帳票は全てサーバーに保存されるため、自然災害や火災、泥棒などの影響で保管した帳票のデータが消えてしまう心配が無くなります。
また、各階級ごとに閲覧権限を設定したり、従業員にそれぞれIDとパスワードを付与したりなども設定でき、第三者がデータを無断で流出される危険性を予防することも可能。
また、ツール作成時に使用していたデバイスを紛失してしまった場合でも、第三者が閲覧できないような設定をすることで、情報流出を防ぎます。
帳票ツールは無料と有料どっちがいいの?
数多く存在する帳票ツールは、無料と有料に分かれています。電子式の帳票ツールをできる限り安く導入したい方にとっては無料ツールの方が魅力的に映るかもしれません。しかし、無料ツールは有料ツールと比べていくつもの問題点を抱えており、企業で使うのであれば導入費用がかかっても有料ツールを利用することをおすすめします。
無料ツールの問題点は2つあります。1つは有料版よりも利用できる機能が制限されていること。無料で帳票を作成できるツールの中には、有料ツールのお試し版としてリリースしている場合があります。あくまでお試し版ということもあり、有料版のように全ての機能を使えるようにはせず、メイン操作部分だけ扱えるようにしています。
もう1つの問題は、帳票ツールを扱う際にコードを使わなくてはならないこと。帳票にまとめる項目や内容が多いほど帳票ツールのコードを編集する必要があり、ある程度コードの編集方法や知識を学んでおく必要があります。製造業で詰めている人全員がコードを扱えるわけではないため、会社で働く全員が無料ツールを使いこなせるようになるのは至難の技です。有料ツールではコードの編集が不必要であり、老若男女だれでも使えるようなレイアウトや操作方法にしています。スムーズに電子式の帳票ツールを導入したいのであれば、無料版よりも有料版を導入したほうがおすすめです。
おすすめの帳票ツール比較
膨大な数がある電子式の帳票ツールの中から、製造業にぴったりな3つのツールをピックアップしました。具体的には、レパートリー豊かな帳票が作成できるCreate!Formや、無料でツールの使い心地を確かめられるi-Reporter、各企業に合わせてツールの機能や操作方法をカスタマイズするPro-Managerです。どのツールも全て有料ですが、機能やセキュリティなどが充実しています。また、従来の帳票作成で用いていたExcelとの連携も可能。効率の良い製造業を目指す上では、必要なツールです。
1.Create!Form
Create!Formは、インフォテック株式会社が販売している帳票ツール。製造業問わず、どんな現場や業種であっても使えるようなシステムにしています。体験版の配布や資料のダウンロードなども可能であり、実際に触って導入を検討することもできます。
さまざまなタイプに組み込みやすい
Create!Formでは、Windowsはもちろんのこと、LinuxやUNIXなどの環境下でWebシステムやアプリケーションに組み込めます。また、JavaやRuby、PHPといった開発言語にも幅広く対応。プログラミング言語を使って操作することも可能です。
種類豊富な帳票
Create!Formには、多種多様な帳票が作れる機能を導入しています。グラフやチャートの添付やデータをまとめた図表の作成、複合帳票などの複雑な帳票作成に至るまで対応。なおかつ、誰でも使いこなせるように、マウス操作で全てできる操作にしています。操作が簡単なこともあり、ITの知識やデバイスの操作が不安な方でも、扱いやすいです。また、CSVデータやXMLファイルなどを入力データとしてCreate!Formで使用できます。
大量印刷も平気
安定したシステムのため、Create!Formで大量印刷を行っても、途中でフリーズしたり、時間がかかったりなどの心配を減らせます。仮に1日にう数万ページもの印刷を行ったとしても、Create!Formは安定した速度で印刷します。また、印刷する際の出力データの形式が、PDFやExcel、HTMLなど種類豊富。理想のデータ形式で出力できます。
2.i-Reporter
株式会社シムトップが販売しているi-Reporterは、iPadやWindowsのタブレットなどのデバイスを使って帳票が作成できるツールです。帳票作成以外にも、製造日報の作成や作業時間の管理、保守メンテナンスの補助などの機能が備わっています。
Excelで作った帳票がそのまま使える
i-Reporterは、Excelで作成した帳票をそのまま取り込めます。もちろん、ただ取り込むだけではなく、i-Reporter上で数値を編集することも可能。これまでExcelを使って操作してきた方でも、手書きする手間を無くせるため、以前同様の記入を効率良く行えます。
自動で帳票作成
手書きで帳票をまとめる場合、集計で間違えてしまったり、文字の読み間違いで誤った数値のまま報告してしまったりなどのミスを生み出してしまいます。i-Reporterでは、入力した数値を自動で集計。計算ミスによる誤った数値の入力を防ぎます。また、入力ミスがあった場合には、データを送信する前に間違えている部分を記入者に報告。i-Reporterを利用することで、これまで起きていた人的なミスを減らし、性格な帳票を作成できます。
1ヶ月無料で使える
いきなり有料版を導入するのが怖い方向けに、i-Reporterを1ヶ月間無料で試せるトライアル版を用意しています。クラウドサーバーも用意しているため、帳票の作成だけではなく、帳票の管理方法なども確認可能。iOSアプリとしてダウンロードすることができ、気軽にiPhoneやiPadなどのapple製品に導入できます。
3.カカナイ

株式会社Mountain Gorillaがリリースしたカカナイは、電子帳票作成ツールです。企業だけではなく、役所でも認められているツールであり、帳票作成や製造管理、作業時間の記録などと合わせて利用できます。特に帳票作成では、データの蓄積量が増えるほどビッグデータやAIを活用して作業の効率化が図れます。
アフターサービスが付いている
カカナイはアフターサービスが付いているため、気軽にツールの問題や相談を解決してもらえます。その際に追加料金が発生することもなく、経費を抑えて問題解決やシステムの調整などを行います。無料の帳票作成ツールの場合、カカナイのようにアフターサービスが付いていることはなく、利用者が問題を解決しなければなりません。カカナイでは自分だけで問題を解決しなければならないわけではないため、効率良く対応できます。
低価格で抑えられる
カカナイの料金は、月額20,000円からと比較的リーズナブルです。導入費用や契約時の初期費用、帳票データを管理するクラウドサーバーの使用料などはかかりません。できる限りコストを抑えて導入したい企業にぴったりなツールです。
各企業に合わせてオーダーメイド作成
他の電子式帳票作成ツールが既成のものであるのに対し、カカナイは各企業の問題や目標に合わせてツールを製作します。オーダーメイドツールを依頼する方法も簡単であり、紙で作成した帳票を株式会社Mountain Gorillaに送るだけ。最短1週間後に、送信した帳票に合わせて調整したオーダーメイドツールが使えるようになります。
まとめ
製造業を効率化させたい時には、従来の方法も活かした電子式の帳票ツールがおすすめです。特に今回紹介した3つのツールは製造業に合わせたシステムに調整。現場で簡単に帳票を作成できます。帳票作成を正確かつ短時間で済ませたい方は、この記事を参考に電子式の帳票ツールを導入してみましょう。
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